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サクライブ

さくらい@Fate_7

Aqoursが1stLIVEで用いた文法

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ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~に参加したレポートおよび感想考察です。私的解釈を偉そうに書きます。

 

ラブライブ!サンシャイン!!は、2015年2月26日に雑誌『電撃G's magazine』上で開始された読者参加企画を皮切りに、2016年7月から9月までテレビアニメ全13話が放送された作品です。

この度のライブは2017年2月25日、26日の二日間にわたって横浜アリーナにて開催され、ライブビューイング映像は日本の他にも海外10か国(韓国・台湾・香港・シンガポール・タイ・オーストラリア・マレーシア・フィリピン・中国・アメリカ)で上映されました(全国106会場、海外31会場)。

 

私は一日目は横浜アリーナ・アリーナ席Eブロックの座席から、二日目はライブビューイングにて参加しました。

 

セットリスト

01.青空 Jumping Heart/Aqours

02.恋になりたい AQUARIUM/Aqours

– MC1 –

03.AqoursHEROES/Aqours(一日目)

03.ハミングフレンド/Aqours(二日目)

– 幕間アニメ1 –
04.決めたよ Hand in Hand/高海千歌(CV.伊波杏樹)、桜内梨子(CV.逢田梨香子)、渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)

05.ダイスキだったらダイジョウブ!/高海千歌(CV.伊波杏樹)、桜内梨子(CV.逢田梨香子)、渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)

– MC2 –

06.夢で夜空を照らしたい/高海千歌(CV.伊波杏樹)、桜内梨子(CV.逢田梨香子)、渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)、津島善子(CV.小林愛香)、国木田花丸(CV.高槻かなこ)、黒澤ルビィ(CV.降幡 愛)

– 幕間アニメ2 –

07.元気全開 DAY! DAY! DAY!/CYaRon!(高海千歌(CV.伊波杏樹)、渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)、黒澤ルビィ(CV.降幡 愛))

― CYaRon! MC ―

08.夜空はなんでも知ってるの?/CYaRon!(高海千歌(CV.伊波杏樹)、渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)、黒澤ルビィ(CV.降幡 愛))

09.トリコリコ PLEASE!! /AZALEA(松浦果南(CV.諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗)、国木田花丸(CV.高槻かなこ))

― AZALEA MC ―

10.ときめき分類学/AZALEA(松浦果南(CV.諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗)、国木田花丸(CV.高槻かなこ))

11.Strawberry Trapper/Guilty Kiss(桜内梨子(CV.逢田梨香子)、津島善子(CV.小林愛香)、小原鞠莉(CV.鈴木愛奈))

― Guilty Kiss MC ―

12.Guilty Night, Guilty Kiss!/Guilty Kiss(桜内梨子(CV.逢田梨香子)、津島善子(CV.小林愛香)、小原鞠莉(CV.鈴木愛奈))

― アニメ本編ダイジェスト1 ―

13.未熟DREAMER/Aqours

14.想いよひとつになれ/Aqours

― MC3 ―

15.届かない星だとしても/Aqours(一日目)

15.待ってて愛のうた/Aqours(二日目)

― アニメ本編ダイジェスト2 ―

― 寸劇パート ―

16.MIRAI TICKET/Aqours

― MC4 ―

17.君のこころは輝いてるかい?/Aqours

― アンコールアニメ ―
EN1.Pops heart で踊るんだもん!/Aqours

EN2.ユメ語るよりユメ歌おう/Aqours

MC5

EN3.Step! ZERO to ONE/Aqours

 

劇中歌に合わせてアニメ本編ダイジェストを挟むことで、物語が進行するセットリストになっていました。

 

以下、内容について挙げ始めるとキリがないので特に触れたい部分だけ。

 

06.夢で夜空を照らしたい

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アニメ劇中映像のスカイランタンを模して、客席は橙の明かりを灯していました。

サビの入りの振り付けがワイパー風であることも相まって、1stライブとは思えないほど調和のある光景でした。

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またこの曲に限った話ではありませんが、今回会場はセンターステージの床面がモニターになっており、床面に映像効果を展開する演出はどれも美しいものでした。

 

13.未熟DREAMER

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アニメ本編ダイジェスト1、第9話の映像からそのまま繋がる形で披露。

未熟DREAMER」はアニメ劇中歌の中でも特に劇中要素の強い(歌詞に普遍性を見出しにくい)楽曲であるため、本編ダイジェストの挿入はとても効果的に感じました。

またそれだけでなく、Aqoursのキャスト9人がAqoursの9人を追いかけるために必要な儀式のようにも見えました。

ステージ演出面では、アニメ劇中映像のナイアガラ花火が火薬によって再現されました。
 

上記2曲はアニメ本編において、彼女たちの出発地点として地元性に主眼が置かれています。

幕間アニメ1および2にて両者とも『沼津』に終着した意味はここにあるのではないかと思います。

 

14.想いよひとつになれ

桜内梨子役・逢田梨香子さんのピアノ伴奏によって、今回のライブで最も「化けた」曲。

二日目はさらにすさまじいドラマが待っていました。

あまりの出来事に既に多くの人がレポートを記事にしておりますので、中でも特に素晴らしい文章だと思ったゆふさん(@winter2y)の記事をご紹介させていただきます。

 

今回のライブで特に泣かされたのは、輝きを目指して努力や成長をするキャストの方々の姿です。

ピアノにゼロから挑戦した逢田さんに限らず、9人のライブパフォーマンスは全編を通して疲れを見せないもので、かつ踊りながらの歌唱には驚くほどの安定感があり、9人全員に並々ならぬ努力があったことが容易く見て取れました。

この曲が結果的に伝説の1ページとなったことも、奇跡でもなんでもなく、彼女たちの努力があったからなのだなと思います。

 

寸劇パート

アニメ13話寸劇パートの再現は「ライブでやるためにあったのか」と思ってしまうほどの衝撃でした。

圧倒的なライブ感と、誰か一人でも一言でも噛んだら台無しの張りつめた緊張感、自分がアニメ13話の会場の一人になったかのようでした。

これが行われたことにより、キャスト9人のみならず観客を含めて「劇中の体験」ができたように思えます。

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16.MIRAI TICKET/Aqours

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寸劇パートを経て、そのまま劇中通りの流れで「10」の点呼から「MIRAI TICKET」へ。

アニメ本編では、青染めによってAqoursの志が会場に伝播したことが示されます。

ならばこれを再現する我々も、そうならざるを得ないでしょう。

 

EN3.Step! ZERO to ONE/Aqours

このライブのタイトルになっている楽曲。この曲をテーマに据えた理由が最も如実に表れていたのは、センターモニターに歌詞が表示されていたことです。

一緒に歌うこと、歌を共有することは、同じ志を持つことで、特別なことです。

この曲の前のMC5では、キャストの各々から、このファーストライブを通じて初めての経験や挑戦が数多くあったことが語られています。

それらを「寸劇」や「MIRAI TICKET」による”追体験”を通して受け手に還元すること。そしてAqoursの9人がそうであったように、ゼロからイチへのステップの後押しをすることで、Aqoursのファーストライブは完了をみました。

”還元”はアンコールアニメでの点呼にも象徴されていました。数字ではなく隣の人の名前を呼び、千歌は私たちに呼びかけることで、「Step! Zero To ONE」を共有すること、それによって私たちを勇気づけることに繋がっていたように感じます。

 

Aqoursのファーストライブは、アニメと現実の次元を繋ぎ、アニメを活かした、非常にメッセージ性のある作品でした。

僕の人生は、今日も太陽に照らされています。

ラブライブ!μ’s Final LoveLive! まるごと振り返り

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ラブライブ!μ’s Final LoveLive!~μ’sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪~に参加したレポートおよび感想考察です。セットリストを解体することに挑戦しました。私的解釈を偉そうに書きます。

 

雑誌『電撃G's magazine』の読者参加企画を皮切りに2010年に開始したラブライブ!は、6年という時間の中で成長し、東京ドームという会場で6回目のライブを開催するに至りました。

ファイナルと題が打たれたこの度のライブは2016年3月31日、4月1日に開催され、ライブビューイングは日本の他にも海外10か国(中国・韓国・台湾・香港・シンガポール・タイ・インドネシア・マレーシア・フィリピン・オーストラリア)で中継されました(全国221会場、海外30会場)。また、4月2日には4月1日の公演を上映するスペシャルビューイング、もう一度 μ’s Final LoveLive!~μ’sic Forever ♪♪♪♪♪♪♪♪♪~が各映画館で催されました。

 

僕は3月31日、4月1日の両日ともに東京ドーム1階スタンド席一塁側Aブロックの座席から参加しました。4月2日のスペシャルビューイングにも行っています。

東京ドームは過去に何度か足を運んだことがありますが、改めてその広さと、そこに集まった人の多さに圧倒されました。

会場はBGMの「snow halation」に合わせた数多の白いサイリウムが振られる中、『間も無くStart!!』でフェードアウト、暗転。

ファイナルライブの幕が上がりました!

オープニングアニメ

新規アニメーション。

アニメ2期第13話で妊娠が発覚した音ノ木坂学院のマスコット・アルパカが、μ’s9人に見守られながら赤ちゃんを産むというもの。(一日目)

二日目は赤ちゃんアルパカが最初の一歩を踏み出し歩き始める映像に変更されていました。

ハート形の風船を受け渡しながら1stライブが行われた横浜BLITZから順に会場を巡り、東京ドームへ。

この映像に象徴される通り、ファイナルライブはラブライブ!が誕生してからの6年間の道のりを表現した、集大成となるライブでした。また同時に、μ'sのふたたびの誕生と歩み出しが描かれたライブでもあったと感じています。

 

セットリスト考察

恐ろしく緻密に組み上げられたファイナルライブのセットリスト。

感想を交えつつ振り返っていくとともに、僕は無謀にもこれを解体することに挑戦します。

 

ファイナルライブのセットリストは、6年間の集大成と行く先を表現するために、その全てをこの5時間に圧縮しています。

二日間のセットリストはほとんど同じで、それはこれから起きることをより多くの人に目撃してもらう必要があったからだと感じています。

それでは順に追っていきます。

 

M1  僕らのLIVE 君とのLIFE/μ’s

μ's、そしてこの「Final Love Live!」という、伝説の幕開けの曲です。

この1stシングル表題曲を1曲目に披露するのは、集大成としてまた王道として、過去を振り返るということを表現するにおいてこの上ないでしょう。

満を持してフルメンバー9人が揃ったステージとなるわけですが、膝の都合で一年間以上ぶりにラブライブ!のステージに立つ南條愛乃さんの姿に感激。

 

M2  僕らは今のなかで/μ‘s

アニメ化はラブライブ!を爆発的に大きくした契機。アニメ1期オープニング曲は「二番目のスタートを飾る曲」となりました。

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アニメシリーズの根幹を成す「僕」の曲、そのオープニングを飾ったこの曲が、原初の「僕」の曲と接続されることによって、いま集結すべきラブライブ!という物語に一本の筋を通しています。

 

MC1

自己紹介。

二日目の内田彩さんの涙が印象的でした。

二日目後半のアンコール後MCにて本人から喉を痛めて声が出なくなってしまったからだと話がありましたが、私は呑気にもそれまでずっと、最後の自己紹介となることに感極まってのものかと思っていました。

それだけ二日目もパフォーマンスは素晴らしく、不調を感じさせないものだったのです。

事実を知ってから三日目のスペシャルビューイングを観ると、このときの『ごめんね、ごめんね』という言葉がとても悲痛に見えました。

誰へ向けての『ごめんね』だったのかは彼女だけが知っていればよいことかもしれません。

 

M3  夏色えがおで1,2,Jump!/μ’s

3rdシングル表題曲。

この曲のセンターを務める矢澤にこ。そのパーソナルカラーであるピンク色に会場が染まっていきます。

一部の楽曲ではペンライトの色をセンターのパーソナルカラーに合わせる人が多く見られ、ライブを重ねる毎にその比率は上がっています。

参加者一人一人が思い思いの色を振り、メンバー9人の9色がカラフルにひしめく光景はラブライブ!のライブにおけるアイデンティティのひとつでもあったと思うのですが、時間をかけて今回のような形に移り変わっていったこともまた、ラブライブ!の到達した一つのすがたなのだろうな、と思います。

 (ちなみに、推しが絞れない弱い人間である僕は4thライブにて売り出された唯一オートカラーチェンジモードを備えるラブライブレード!→NEXTをひたすら振っています。)

 

M4  Wonderful Rushμ’s

5thシングル表題曲。客席は一気にセンター・ことりの白に。

アリーナ席中央までせり出したムービングステージは、座席を跨いでスタンド側バックステージへと移動するギミックを持ち、「出発」をテーマとする曲風と絶妙な噛み合いを見せます。

 

次々に披露されるナンバリングシングルは、μ'sの歴史の再確認を行うかのようです。

 

M5  友情ノーチェンジ/μ’s

1stシングルカップリング曲。

最初期から存在する楽曲だけあり、1st、2nd、4thライブと度々セットリストに組み込まれています。会場全員で行うテンポの良いワイパーの振りが印象的で、過去のライブの記憶が呼び起されるようです。

 

この曲で一同はトロッコに乗って会場を半周しつつ一旦退場するのですが、注目すべきは大きな会場における彼女達の気遣いです。

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東京ドームだけあってアリーナ席だけでもかなりの広さがあるのですが、メインステージは中央のサブステージへ、そこから更に先に延び、一塁側ステージ、三塁側ステージが設置されています。サブステージは先のWonderful rushで用いられたムービングステージによってバックステージへ繋がれているほか、トロッコに乗るなどして会場を所狭しと動き回ってくれます。

また、衣装にも工夫が見られました。

下はμ'sの衣装を手掛けたスドーキョーコさんのツイート。

書かれている通り、より目立つように、衣装全体がギラギラと輝いて見えます。ここまでの5曲は通して、ギラギラな「僕らのLIVE 君とのLIFE」の衣装を着てパフォーマンスが行われますが、以降で登場する衣装もこの傾向は強く表れています。

これらの意向からは観てくれている人に対してより近い存在でありたいという想いを感じることができ、とても嬉しく思います。

 

幕間映像 μ's Chronicle 1

これまでのライブでは、この衣装替えの時間を使ってデフォルメμ'sによるライブテーマに踏み込んだ内容のミニドラマが上映されていました。

今回はキャストへのインタビューによってラブライブ!の歴史を振り返る映像が。

このファイナルライブは5時間以上に及ぶ長丁場にもかかわらず、6年という時間を圧縮するために花火のように次々と楽曲が打ち上げられていきます。必然的にMCに裂くことができる時間が非常に少なくなっているがゆえ、音楽の女神の名を冠するμ'sというグループの、音楽で語るライブであると言えます。

今までの想い出やプロジェクトへの想いを聞くことで、振り返りの効果もひとしお。

 

M6  もぎゅっと”love”で接近中!/μ’s

3rdシングル表題曲。

今まで登場してこなかった「もぎゅっと」のメイド風衣装が、CD発売から4年を経てファイナルでついにお披露目。

思いがけずキャストとキャラクターがダブって見えるほどの再現度を誇るこの衣装ですが、その上で動きやすさやシルエットの映え方など、今までの全てのノウハウが詰め込まれた集大成の衣装であったことが、ライブ後、キャストによって語られました。

 

M7  baby maybe 恋のボタン/μ’s

目の前の一塁側ステージに!目前20メートルの距離で歌い踊るμ'sに大興奮。衣装と楽曲のシナジーが凄まじい。

二日目の僕の座席は目の前に機材(カメラ)が鎮座し思いっきり視界に入ってくる席で、正直ツイてないなーと思っていたのですが、ここで重要なことに気付きます。

「カメラ目線」です。

カメラのすぐ隣から顔を覗かせる形となっている僕は、あたかもメンバー皆がこちらを注視しているような錯覚に陥ることができたのです...!

俺は南ことりに押してぽちりされた男だ!!道を空けろ!!!

 

M8  Music S.T.A.R.T!!/μ’s

6thシングル表題曲。

みんなで踊れることに主眼を置き、難易度の低い動作が振り付けられているパーティー感たっぷりの曲です。

引き続き目の前の一塁側ステージで踊るμ's一同。

振り付けに全然合っていないコールなんてしている場合ではなく、コールをガン無視して一緒に踊りました。僕の輝かしい思い出のひとつになりました。

 

MC2

アニメの楽曲パートへ

 

<メドレーパート(M9~M13)>

アニメのダイジェストを行うならば曲順はアニメの登場順に準拠しなくてはなりませんが、そうではありませんでした。
単にアニメ劇中歌を圧縮して振り返りを行うだけでなく、楽曲のメッセージ性を取り出し、組み合わせることでミュージカルのような構成をとっています。
 

M9  ユメノトビラ/μ’s

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この曲の展開は前回の5thライブ6曲目でも見られた手法です。
楽曲のメッセージ性をアニメ本編の文脈の「μ'sが挑戦のトビラを叩く」というリリース当時の意味から独立させ、「夢の世界へいざなう、トビラの楽曲」として使っています。客席のペンライトが衣装や演出からイメージされる青・水色に変わるこの曲は、楽曲の世界観がより幻想的にされていくことで、この意味合いが強められている印象を受けました。同時に、みんなでアニメの映像を再現しようという気概が感じられて、とてもラブライブ!的だなぁと思います。
 

M10  ススメ→トゥモロウ/高坂穂乃果(CV.新田恵海)・南ことり(CV.内田彩)・園田海未(CV.三森すずこ

アニメ一期では、二年生3人によって未来の可能性が表現される楽曲です。

このライブでこのときに身に着けていた3人の衣装はそれぞれ赤・緑・青と光の三原色を配されています。光の三原色の文脈はアニメ1期3話劇中歌の「START:DASH!!」にも用いられていますが、この曲のみ原初の3人によるパフォーマンスとなったのは、全ての光色を包括した3人によって≪ほのかな予感≫あるいは≪無謀な夢≫を振り返る意を込めてのものだったのではないでしょうか。

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M11  Wonder zone/μ’s

メイド風衣装が映えますね。
アニメ1期9話「ワンダーゾーン」ではμ'sの地元である秋葉原を歌った曲として用いられましたが、この場では東京ドームという大舞台をμ'sのホームグラウンドへと変容させました。
 

M12 これからのSomeday/μ’s

不思議の国のアリス」を衣装のモチーフとする楽曲。
アニメ1期6話「センターは誰だ?」にて、μ'sの7人によって披露された劇中映像では、一部のメンバーの衣装がトランプのスート模様で飾られています。ハート(穂乃果)、スペード(真姫)、ダイヤ(にこ)と割り振られており、μ'sが未完成であることが示されていました。ですが、のちの「3rd Anniversary LoveLive!」にて、生徒会組二人の衣装が披露されることでクラブ(希)を含めスート4種が出揃うことになります。
未完成を前提として作られたこの劇中歌は、本来は"等身大のμ's"を表現した曲となっていましたが、完成した9人でパフォーマンスを行うことにより、"願いの成就"という、全く別のニュアンスを放つようになりました。補足ですが、9人でこの曲のパフォーマンスが行われるのはこのライブが初めてです。
満を持してファイナルで披露された9人バージョンのこの曲、サビ部分の振り付けはμ'sの頂点の曲「KiRa-KiRa Sensation!」のサビにも引用されています。なぜならもちろん、"9人で披露する「これからのSomeday」"の文脈を含ませることができるからです。
 

M13  Love wing bell/μ’s

劇中では二年生3人を除く6人で披露された楽曲ですが、この場では9人によって歌われました。

「Final Love Live!」はラブライブ!が6年間をかけて目指した≪あこがれの瞬間≫を実現させるための場であり、この曲を9人で歌うことは必然でした。

メドレーパートはファイナルライブのシナリオを描いた物語となっていました。

 

MC3

短いMCで、MCが休憩の役割を果たしておらず少し心配になりました。

 

M14  Dancing stars on me!/μ’s

暗転の瞬間で衣装のエプロンがオレンジ地にコウモリ模様のハロウィン仕様にチェンジ。マジックテープを剥がす音が聞こえたのは内緒です。

 会場カラーは紫。

昼と夜、夢と現実の二面性の曲は、ライブという場を使って二次元と三次元の二面性につながっていきます。

ファイナルライブという場で歌い上げられる≪もっともっと踊らせて≫という言葉は一見せつなくなりますが、彼女たちのその後は我々に委ねられていると取れます。

 

M15  Happy maker!/μ‘s

ひとつの物語を綴じ、次のはじまりへ向かう円環の曲。

この一連のセクションによって「Final Love Live!」でひとつの物語が終わりを迎えること、そして次の物語が生まれることが示されています。

 

幕間映像 μ's Chronicle 2

1stライブや初めてアニサマに出演したことに触れていました。

キャラクターとキャストが同じ振り付けをして歌って踊ることの新しさ、苦労したことについて語りがありました。

 

M16  WAO-WAO Powerful day!/Printemps(高坂穂乃果(CV.新田恵海)・南ことり(CV.内田彩)・小泉花陽(CV.久保ユリカ))

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≪おはようPowerful day!≫の歌詞で毎回恒例のユニットシングルパートが開幕します。

CDの帯にあった≪楽しい一日のはじまりだよっ!≫の文をそのまま用いたような、なんてストレートな使い方なんだ、と感心。

何気にコールが多い曲なので一発目から大盛り上がりです。

 

MC-Printemps

橙・白・緑のブレードの光が野菜スティックみたいだとか、さっきお餅食べたとか、PrintempsのMCは相変わらずユルユルです。

衣装にも触れていました。

ユニットシングル第1弾「Love marginal」の衣装であると同時に最新4thシングルのものでもある今回再現された衣装は、相当にこだわりを持って作られたものであることが語られました。

 

M17  NO EXIT ORION/Printemps(高坂穂乃果(CV.新田恵海)・南ことり(CV.内田彩)・小泉花陽(CV.久保ユリカ))

Printempsの楽曲には、先の「WAO-WAO Powerful day!」のような元気な曲と、この曲のような切ない系恋愛ソングの極端な二面性があります。

ユニットシングル4th sessionでは「王道乙女系ユニット」というコンセプトにはめ込まれたギャップが最も大きく表れており、さっきまでの雰囲気との対比によってより強調されます。

青白い照明のもとスタンドマイクで熱唱する3人の姿が、カッコ良すぎる...

 

『次は、この曲!』

M18  sweet&sweet holiday/Printemps(高坂穂乃果(CV.新田恵海)・南ことり(CV.内田 彩)・小泉花陽(CV.久保ユリカ))

いつものユニットパートでは表題曲とカップリング曲の2曲披露のところを、まさかの3曲目。

ユニットシングル第1弾カップリング曲。

2012年の1stライブ以来のお披露目となり、2013年のアニメ化からラブライブ!を追いかけ始めた僕にとって嬉しいサプライズでした。

 

M19  思い出以上になりたくて/lily white(園田海未(CV.三森すずこ)・星空凛(CV.飯田里穂)・東條希(CV.楠田亜衣奈))

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お得意の昭和の歌謡曲調の楽曲を引っ提げて、lily whiteが登場。

夕焼けを思わせる橙色の照明が相まって昭和感に拍車がかかります。

lily whiteの楽曲はもちろん単体でも楽しめるのですが、それぞれいくつかを繋げてひとつの物語調になっている節が強いと思います。

 

M20  ふたりハピネス/lily white(園田海未(CV.三森すずこ)・星空凛(CV.飯田里穂)・東條希(CV.楠田亜衣奈))

ユニットシングル3rd sessionカップリング曲。

前回の5thライブでは、『歌詞の「幸せ」に合わせてハートを描きましょう』と振り付け指導があった曲。この振り付けを意識することはすなわち歌詞を噛み締めるように聴くことに繋がっていて、彼女達が伝えてくれる「幸せ」がダイレクトに染み入ってくるんですよね...
 

MC-lily white

衣装に言及。

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風船で覆われている衣装だそうです。儚く消えやすい、泡沫の恋を歌う少女にピッタリではありませんか。先の「ふたりハピネス」では、トロッコで移動しながらシャボン玉を飛ばしていたりもしていましたね。 『着ているとじんわり暖かい』というコメントには、何とも言い表し難いエモーショナルを呼び起されました。

他にも客席のペンライトを桜に見立てようという試みがあり、会場の5万5千人が合図とともにウェーブの要領でピンクと白を次々点灯させていく光景には思わず息が漏れました。

ところで、ユニットシングル4th sessionのジャケットには、3グループに共通して桜の花が描かれています。桜の花言葉には、「優美」「純潔」などのほか、「独立」があります。

奇しくも、東京の桜は4月1日に満開となりました。

 

M21  春情ロマンティック/lily white(園田海未(CV.三森すずこ)・星空凛(CV.飯田里穂)・東條希(CV.楠田亜衣奈))

自身を蝶に例え生まれ変わった、lily white最強の楽曲。

幼虫からサナギを経て成虫へと変化を遂げる蝶は、変容、成長、転生などの象徴として扱われます。

各ユニットの中でもlily whiteはいつも振り付けが難しそうな曲をやっている印象ですが、今回は過去最も細かく素早い、キレを要求される振りをこなしていました。息をのむほどに美しく、一体どれほどの練習をしたのか......想像に難いです。これも6年間積み上げた成果のひとつでしょうか。

 

M22  Cutie Panther/BiBi(絢瀬絵里(CV.南條愛乃)・西木野真姫(CV.Pile)・矢澤にこ(CV.徳井青空))

BiBiのユニットシングル2nd session表題曲。

ユニットパートには1stから最新4thセッションまでの曲が一同に会する、まさに集大成のセットリストとなっています。

先ほどのlily whiteからは打って変わって、BiBi特有のコールで盛り上がる楽曲で雰囲気を一変させました。

 

M23  PSYCHIC FIRE/BiBi(絢瀬絵里(CV.南條愛乃)・西木野真姫(CV.Pile)・矢澤にこ(CV.徳井青空))

正直言ってよくわからない歌詞の内容から断片的に察するに「不可解に燃え上がる恋の炎」を歌った曲なのですが、まずタイトルがわかりにくく、故意に婉曲的な題を打っている気がしてなりません。加えて拍車をかけるのが、原曲から挿入されている非常に難解で意味がわからないコールです。

これらには読解を諦めて思考を止めさせる力がありました。その日イチのテンションで猿のようにコールを打ちまくったあの瞬間、会場はひとつになっていました。BiBi帝国の建国です。

元来のユニットコンセプト「華やかモデル系ユニット」のすがたは、跡形もなく崩れ去っていたのでした。

 

MC-BiBi

衣装への言及はありませんでしたが、黒を基調とする衣装を広い会場で目立たせるためにメタリックなパーツが採用されていたのではないかと思います。

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4thライブからおなじみのBiBiコールを綺麗に決めて、次の曲に繋ぐコントが始まります。

『すごく盛り上がったわ、さすがはコミックユニットね』

『ちょっとちょっとー』

『どうしたのハラショー』

『私達、おしゃれ系モデルユニットでしょ』

『ごめんなさい、私、錯覚してた』

『錯覚...?』(ライブビューイングでは映されませんでしたが、ここの徳井青空さんオーバーリアクションすぎて相当な変顔になっているため苦笑する二人)

『その錯覚、現実にしましょう』

『頼んだわよ真姫ちゃん』

『任せて』

 

『それでは聴いてください、錯覚CROSSROADS』

M24  錯覚CROSSROADS/BiBi(絢瀬絵里(CV.南條愛乃)・西木野真姫(CV.Pile)・矢澤にこ(CV.徳井青空))

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芸人集団となったBiBiですが、決めるところは決めるんですよね。あれだけブチ上げておいてこれはズルい。

西木野Pile真姫さんの美しいファルセットには歓声が上がりました。

 

幕間映像 μ's Chronicle 3

2ndライブ、アニメ1期、3rdライブとアニメ2期決定に触れました。

それらを通してキャラクターとの距離が近づいたという話がありました。このあたりから「18人」という言葉が出始めます。

 

M25  Angelic Angel/μ‘s

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何度も足を運んだ映画館で、何度も見たあのシーン。会場が一気に水色になります。

このとき僕はなぜか「お、いつもの衣装だな」と思ったのですが、この衣装がライブで披露されるのは当然この場が初めて。「あまりの再現度の高さに、見慣れていると錯覚し逆に驚かない」ということに、後から気付き驚くという不思議体験をしました。

イントロのドラムに合わせて、火薬を使ったド派手演出で客席のボルテージも爆発。あのときの鼻をつく硝煙の匂いが忘れられません。

大きな見どころとして、扇子の軌跡がリアルタイムでモニター上に描かれるという、PVを再現する演出がありました。

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一日目は失敗が多く、モニター全体が真っ黄色になってしまったりで「なんか凄いことをしようとしている」ということだけは伝わってきましたが、二日目は見事に全箇所キマッていました。

ユニットパート BiBiの「PSYCHIC FIRE」でも、映されたキャストがモニター内を動くボールで遊ぶ演出が見られました。このモニター内とステージ上のリアルタイム合成を、二次元と三次元の融合と言わずして何と言いましょう。

 

MC4

各々が衣装や髪型へのこだわりに触れます。海未ちゃんのポンデリングのような頭もしっかり作りこまれていました。

回を重ねる毎に外面がキャラクターに近づいていきます。

 

M26  輝夜の城で踊りたい/μ‘s

この曲のサビのコールを今度こそ何としても揃えたい、と思っていた人は少なくなかったでしょう。

ライブの入場前、周りからたくさんの会話が聞こえました。ライブ自体初めてだと話す高校生、親御さんと来ている中学生、果ては未就学であろう小さい子の姿も。ラブライブ!という作品は、それだけセンセーショナルで、それだけたくさんの人の足を会場へと向かわせる力を持ちました。

コールが揃わないことを、とてもいとおしく思います。

 

M27  だってだって噫無情/μ’s

会場を蒼く染める、海未ちゃんセンター曲。 和テイストの曲が続きますが、このライブは衣装に対する妥協が一切感じられず、曲との噛み合いへの配慮が尋常ではありません。

ステージから噴き上がる炎柱がスタンド席にいてもアツい!扇子をクルクルと回す振りは見た目に華やかで、歓声が上がりました。

ファイナルライブという場で歌われる別れの歌には、特別な意味を見出してしまいますね。

 

幕間映像 μ's Chronicle 4

猛加速するラブライブ!の勢い、4thライブ、アニメ2期について語られました。

この先どうなっちゃうんだろう、という気持ちが強かったようです。

面白いのは、やっている側の感想が見ている側のものとさほど変わらないんですよね。

キャラクターの生き生きとした実在性を一番に感じていたのは、キャストなのかもしれません。

 

M28  Hello,星を数えて/星空凛(CV.飯田里穂)・西木野真姫(CV.Pile)・小泉花陽(CV.久保ユリカ

テーブル、傘、コートなどの小道具も用意され、そこまでやるのかというほどに再現されました。

ところで、劇場版は曲の1番までしか映像がありません。このライブで劇中映像の先が描かれたのは、革命です。

花陽と真姫はコートを脱ぎだし、中にはなんと凛と同じ衣装を着込んでいるではありませんか。3人が同じラインに立つことで、リーダーの素質の片鱗を見せる凛の、≪きっと一緒なら全部楽しめる≫という方法論が強調されます。 嗚呼、何て眩しいんだろう...

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M29  ?←HEARTBEAT/絢瀬絵里(CV.南條愛乃)・東條希(CV.楠田亜衣奈)・矢澤にこ(CV.徳井青空

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ススメ→トゥモロウと対をなす、「←」の光の三原色の曲。

≪ハテナから先へとなかなか進めない≫と歌うこの曲の終わりに、3人ははじめとは違うなんだか豪奢なサングラスを取り出し掛け直します。劇場版の延長として行われる劇中歌のパフォーマンスは、時系列を異としても根本の機能に全く変わりはありません。ゆえに、「新しい文脈」でなく、「再現の延長」と受け取りました。

 

M30  Future style/高坂穂乃果(CV.新田恵海)・南ことり(CV.内田彩)・園田海未(CV.三森すずこ

劇場版同様、制服を着てのパフォーマンス。

劇中では物語の着地点を示す曲となっていましたが、二番以降、一部に「START:DASH」の振り付けを交えることで、ここから「Final LoveLive!」の真意が明示されていくことを予感させました。

≪隣も前も後ろも We love music≫、≪最高の夢をカタチにする時≫でなければ、このライブの悲願は達成されなかったでしょう。

 

幕間映像 μ's Chronicle 5

5thライブ、劇場版、ファンミーティングツアーについて振り返りました。

これにてμ's Chronicleは現在に追いつき終了。モニターには「ミはμ'sicのミ」の『μ'sic forever 忘れないで 君と僕の足跡』の歌詞が浮かびました。

 

M31  それは僕たちの奇跡/μ’s

「SUNNY DAY SONG」の衣装で登場。

大切な「いままで」の圧縮を終え、奇跡の開幕を歌い上げます。

≪最後まで駆け抜けるよ!≫

 

M32  ミはμ’sicのミ/μ’s

ライブタイトル「〜μ'sic Forever♪♪♪♪♪♪♪♪♪〜」に引用される歌詞をもつ、「みんなで作るμ'sの歌」。ファンミーティングツアーで回った全ての会場で歌われました。

いままでの6年間を表す≪君と僕の足跡≫の曲をみんなで歌い踊ることによって、総まとめとしました。

 

M33  Super LOVE=Super LIVE!/μ’s

ラブライブ!と、愛することと、ライブと、生きるということについて歌った曲。哲学的な内容なのに、とても感覚的でストレートに表現できてしまうことに、歌と音楽の力を強く感じます。

コールが盛りだくさんでライブでの披露が心待ちにされていたこの曲、初披露にもかかわらずワンフレーズ単位のカラーチェンジに大多数の参加者が対応し、大盛り上がりとなりました。僕もこのためだけに用意したファイナル仕様の「ラブライブレード!μ'sic forever」を振りましたとも。

万感の意を込めて発される≪We are μ's!≫、≪We are the one!≫のコールの重みが凄まじい。

 

M34  No brand girls/μ’s

ブチ上がったテンションのまま、μ's最強のブチ上がり曲がブチ込まれます。

「知られていない少女たち」の歌が東京ドームという会場で歌われる日が、本当に来たんですよね――

 

M35  KiRa-KiRa Sensation!/μ’s

この曲の振り付けは過去のシングルや劇中歌のもので構成されており、μ'sの集大成を表現した楽曲となっています。

全ての歌詞が実感をもって刺さり、このときのために生み出された曲なのではないかと思いました。

 

MC5

「SUNNY DAY SONG」の振り付け講座。劇場版の流れを汲んで、星空飯田凛里穂さんが先生を担当します。μ'sが踊る振り付けとは少し違うんですね。

 

M36  SUNNY DAY SONG/μ’s

第一の終着点となる、大きなテーマのひとつを担う曲です。

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劇場版にて、参加者全員の衣装に刻まれたトランプのスートによって「みんなで一組」が表現された、すべてのスクールアイドルのための歌です。トランプの記号は今回のロゴ、そして僕たちの背中にも刻まれていました。

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劇場版では、有限の時間の中で生きる「スクール性をもったアイドル」として目指したものの終着点として、未来への種まきをする「最高に楽しいライブ」に至りました。

オープニングアニメ、絵里の『SUNNY DAY SONGのライブは見てくれた?』をはじめとした台詞によって、このファイナルライブが以後の時間軸にあることが示されています。そんな中、6年間を振り返り、種まきである「最高に楽しいライブ」を「みんな」でやることで、「スクール性をもったアイドル」の集大成としました。

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『これが最後の曲です』の言葉で始まったこの曲。このライブは、ここでまでで一旦幕を降ろさなくてはなりませんでした。「MOMENT RING」を歌うには、みんなの同意が必要だったからです。

 

アンコール映像

まだμ'sにはやるべきことがある。アンコールをしていると、映像が流れ始めました。

1stから6thまでのシングルのPV映像、アニメ1期オープニング、2期オープニング、劇場版の「SUNNY DAY SONG」。

簡易的にではありますが、μ'sの誕生からいま、もしくはこのライブの開演からさっきまでの瞬間を「もう一度」振り返っています。

もうひとつの幕を下ろすために、もう一度圧縮を繰り返す必要があったからです。

 

EN1  START:DASH!!/μ’s

はじめに着ていた「僕らのLIVE 君とのLIFE」の衣装でもう一度登場。

曲名「START:DASH!!」の「:」は「:D(笑顔)」の顔文字を成形するほかに、音楽記号におけるリピート記号を表します。

ここからは「スクール性をもったアイドル」ではなく、μ'sというグループの個人的な文脈が展開されます。その上で必要だったのが6年間の圧縮を「もう一度繰り返す」ことであり、先のアンコール映像と曲名のリピート記号を用いることで、もうひとつの目的のための二重展開を行いました。

 

EN2  Snow halation/μ’s

 1stライブから徐々に大きくなり、もはやμ'sの名物となったスノハレが満を持して歌われます。一致団結して二次元のPV映像を三次元で展開する光景は、「みんなで叶える物語」であるラブライブ!の象徴と言ってもいいのではないでしょうか。

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ファイナルライブにて、ライブビューイングを含め世界中で掲げられたであろうオレンジ色のサイリウムは、過去6年間で間違いなく最も大きな輝きを放っていました。

 

EN3  Oh,Love&Peace!/μ’s

未来へと向かう、大団円の曲。

トロッコに乗って歌われたためわかり辛かったのかもしれませんが、もともと花陽をセンターポジションに置く楽曲です。

今回のセットリストは、メンバー全員がセンターに立つよう選曲されています。

会場が緑に染まらなかったのは「輝夜の城で踊りたい」同様、ご愛嬌ということにしましょう。

 

EN4(一日目)きっと青春が聞こえる/μ’s

EN4(二日目)どんなときもずっと/μ’s

アンコール4曲目はセットリストの中で唯一、一日目と二日目で違う曲が歌われました。

アニメ1期エンディング曲「きっと青春が聞こえる」は、「いま」を謳歌する3月31日の曲として、2期エンディング曲「どんなときもずっと」は、次の一歩を踏み出す4月1日の曲としてそれぞれ、これからの「僕」と「君」の在り方を語っています。

この地点でおわりの3月31日とはじまりの4月1日を接続し、ひとつの輪としていたのではないでしょうか。

 

MC6

9人がそれぞれ、短くも重みのある感想を述べました。

 

・μ'sの18人性

幕間映像やMCにて、キャストの口を通して突如出てきた「18人」ということば。1stライブのときから、常に一人は二人だったことを物語っています。

しかしながら、今まで「二次元と三次元の融合」を突き詰めてきたμ'sが、何故ここにきて突如「18人性」を前に出すこととなったのか。

これは非常にナイーブかつ今回の「FInal LoveLIve!」の肝となるポイントで、6年間の圧縮を二重にくりかえしたことにつながります。

なぜならμ'sは、このファイナルの舞台で、融合していた二人を切り離し、独立させることを試みたからです。全てがこの後の「MOMENT RING」につながっていくことになります。

 

・μ'sというスクールアイドル

このMCではさまざまなメッセージを聴くことができました。

飯田里穂さんは『凛ちゃーん!みてましたかー?私やりきったよー!』と呼びかけ、内田彩さんは『南ことりになりたかった』と言い、南條愛乃さんは『絢瀬絵里南條愛乃でした!』と挨拶を締めました。

極端な3人を例に挙げましたが、おそらく9人9通りの二者間の付き合い方が存在するのでしょう。

正直なところ、ひとつのことを成し遂げるために、その方針をひとつに固めるべきではないかと思いもしました。しかしμ'sというスクールアイドルは今まで「やりたいこと」を突き詰めてきたわけで、これらの個性があったからこそ、ここまで来ることができたんだろうな、とも思います。

 

・「愛してるばんざーい!」の不在

アニメ本編に登場した楽曲の中で、真姫と穂乃果が出会うシーンで使われた「愛してるばんざーい!」は唯一セットリストに入りませんでした。

「Final LoveLive!」はキャストの9人にとって、走り続けた6年間のゴール地点です。キャストとキャラクターが同位相にあるこの段階で、≪まだゴールじゃない≫と語る「愛してるばんざーい!」を歌うことはできませんでした。

ゆえにPileさんはこのMCで、会場にこの楽曲のタイトルコールを乞いました。あれは、あちらのμ'sへ捧げる特別なMCだったのではないでしょうか。

同様に、「これから」や「さようならへさよなら!」をはじめとした楽曲は、キャストとキャラクターの二人だと歌うことができない、あちらのμ'sの楽曲であると解釈します。

 

EN5  MOMENT RING/μ’s

『これが本当に最後の曲です。μ's ファイナルシングル MOMENT RING』

高坂新田穂乃果恵海さんから、一日目は低く力強く、二日目は涙がかった声で宣言されました。

この曲は歌詞に今までの楽曲のイメージとなるフレーズが散りばめられており、イントロからメンバーそれぞれが特徴とする仕草を順番に畳み掛けたかと思えば、今までの楽曲の振り付けの一部をそれぞれバラバラにとっていきます。二重目の圧縮が必要だったのは、いままでの全てがこの曲につながっていたからでした。

 

さらに、それらは全て間奏の演出につながっていきます。

ひとつのモニターに順番に映されていくメンバー。ただし、半分をキャラクター、もう半分をキャストと分割した上で、二人は同じポーズをとって映されていました。

キャストとキャラクターが別々に、しかし同じ舞台に立っていました。

最後のナンバリングシングルにPVが付属しなかったのは、PVを作ることができない曲だったからです。

 

「みんなで叶える物語」は、6年間という時間をかけて、二次元と三次元の壁を限りなく薄くすることで9人のキャラクターを三次元に近づけました。その先に、9人を18人に独立させることによって、9つの物語を叶えました。

 

ダブルアンコール

暗転したドームの天井には、照明によって「ラブライブ!」と「μ's」の文字が。

僕は放心して天井のそれらをぼんやりと眺めるばかりでしたが、アンコールが鳴り止みません。あの曲を要求する声です。

キャストへのインタビューの映像が流れはじめ、6年間への想いが語られました。

さらにモニターは過去のライブ映像を映し始めます。それらは、キャストとキャラクターの決別のため、つまりはキャストの卒業のための、さいごの振り返りでした。

センターモニターが割れ、大きなつぼみが会場の中央へせり出してきます。

BGMは「Days Have Passed By」。劇場版にて、「僕たちはひとつの光」へつなぐシーンの劇伴です。直訳で「過ごした日々」。

 

W-ENCORE1  僕たちはひとつの光/μ’s

 

こうして、「SUNNY DAY SONG」で限られた時間の終わりを迎えること、「MOMENT RING」で9人の実在を目撃させること、「僕たちはひとつの光」でキャストが旅立ちを済ませること、この3つの目的が達成されました。
 

ラブライブ!サンシャイン!! Aqours始動―μ'sが渡したバトン

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ラブライブ!サンシャイン!!より、1stシングル「君のこころは輝いてるかい?」でデビューした新鋭・Aqours(あくあ)。PVの内容をベースにして、彼女達のすがたに迫ります。
 

 

 

これからはじまる青春

下はラブライブ!シリーズにおいて、作詞を一任されている畑亜貴さんのツイート。

現段階のAqoursは、「新規性」を売りにしています。
 

ラブライブ!The School Idol Movie 映画一本まるごと振り返り

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映画  ラブライブ!The School Idol Movie を、感想・考察を交えて一本まるごと振り返ります。

ネタバレ全開。
 
劇場版 ラブライブ!The School Idol Movieは、アニメラブライブ!1期および2期を前提とし、2期最終話(13話)のつづきを描いた映画です。
アニメ2期の製作中に映画化が決定し、シナリオを作り始めたそうです。
(舞台挨拶より:京極尚彦監督 談)
 
冒頭から順に内容を追っていきます。

 

 

回想

水溜まり。
『もう帰ろう』とことり。1期を経て、信頼のもとの追従をアイデンティティーとした現在の姿との対比。
一方で恐る恐る見守る海未。心配性な彼女の本質的な部分は後に強調されることになります。時が経っても変わりません。
「水溜まりを跳び越える」という動作には、「目標の達成」が示されています。
劇場版のゴール地点である「SUNNY DAY SONG」が聞こえてくるのは、「目標の達成」に重なります。
幼い頃の跳躍は現在の一歩へ。
ラブライブ!も5年間の過程でいくつもの目標を達成して、”いま”までやってきたのではないでしょうか。
 
 

部室

ドーム。エアメール。海外いきます。
 
 
 

空港

それぞれの空港でのシーン。
枕を忘れない。ことりがセンターを務めたμ'sの5thシングルであるWonderful Rush、テーマは「出発」です。
『私達、行くんだね・・・あの空へ・・・見たことのない世界へ!』
 
 
 
 

タクシー

今回の経緯を説明。
はしゃぐ絵里。絵里は本当に素直な言動をとるようになりました。微笑ましいです。
『おっきいトラック〜!』のカットでは、穂乃果達のタクシーのすぐ後ろの車両の座席中央、にこが乗っているのが見えます。海未達は既にはぐれている様子。
合流できたのは凛のおかげのようです前半は成長した凛の姿が多く描かれます。
 
 

ホテルの部屋

思い違いにせよ、海未がいかに怖い思いをしたかを語ります。周りは呆れ気味ですが、情けない姿をメンバーに晒せるほどになったんだなぁとしみじみ。
花陽が場を繋ぎます。
 
 

レストラン

視聴者を「圧縮」によって置いてけぼりにしないために、これから何をしますよ、と説明しておく
『賛成の人〜?』
にこが気を利かせる。海未以外賛成。
ニューヨークはチーズケーキの本場らしいです。
 
 

ホテルの部屋

ことうみ。トランプでは相変わらずの海未。変わらない女の子。ホノカチャンに助けを求めることり。机の上に先のシーンで登場したカップケーキの箱があります。
のぞまき。恣意的なノートの置き方
りんぱな。『遠くに来ちゃったね』『あったかい』
ほのにこえり。ハネムーン仕様のくだりはロケハン時にあった実話を採用したとのこと。
(舞台挨拶より:京極尚彦監督 談)
 
 

ランニング

最後尾は海未...と思いきやにこ。面倒見の良さ。にこは下手側に配置されることが多いです。
 
 
 
 

こんなところにステージ

「μ'sらしいステージ」の探索。
『ちょっと登ってみる?』『リードは任せるにゃー>ω</
外国人3人組。
『何かパフォーマンスをするの?』
『Yes,we are school idols!We are called μ's !』
『スクールアイドル?日本には素敵なものがあるのね。
『私も行ってみたい。』
『それじゃあ楽しんで行ってね。
みたいな感じ。
気圧され気味の面々ですが、不信気味であった海未含めあたたかく迎えられたことを実感したようです。
高い位置なのに下手側という配置はなんとも足元を掬われるような気分になります。
 
 

観光

もとい、ステージ探し。
 
『ホノカチャン、ヒーローみたい』『えっへん!』
ことりのヒーローはいつだって穂乃果なんです。
 
レストラン。
『これ全部食べられるの!?
ことりのお冷やだけが減っています。イベント中に水を口にする機会が非常に多いことに定評のある、キャストの内田彩さんに倣ったものと思われます。アニメ1期でも、新田恵海さんの「考えるときに口元に手をあてるクセ」が穂乃果にあてがわれました。
「リンク感」がウリのラブライブ!が放つ中の人ネタは意味性が段違いです。
 
メインストリート。
買った飲み物を一口で半分近く減らす真姫の肺活量は歌ウマキャラゆえか。
『てふぁにーっていうお店で、朝食とか食べちゃうんでしょ?
きらびやかな生活に漠然とした憧れを持つ穂乃果と凛。二人に乗せられてにこも知ったかぶるが、『全部間違ってる!』と真姫。後のシーンの反復。ドームの舞台に立つことに誰よりも憧れるにこ。アイドルを続けることを真っ先に否定するのは真姫です。
 
服屋。
正反対ともとれる二人の服装は何を示すのか。
穂乃果のTシャツのリンゴは新田恵海さんつながりでしょう。
にこと希はくされ縁の悪友感がありますね。
 

ビル展望台。

舞台は明らかにニューヨークなのですが、劇中では「海外」「この街」などの表現を使い、あえて地名を出していません。ここに「秋葉原」を上書きすることで「いつものμ's」が演出されます。

凛とことり。劇場版において、この二人は並んで描かれるカットが多いです。タクシー、帰国後の路地裏、イヤホン回し聴きなどなどリーダーを補佐してきたことりは次期リーダーの凛を気にかけ、凛はことりを頼りにする図式

 

 

アニメラブライブ!の雨はいつも、不安や障害を具現化したストレッサーとして用いられてきました。しかしながら、同時にそれは前に進むためのきっかけでもありました。
 
 

Hello,星を数えて

次期リーダーとして急速な成長を見せる凛。こんなに頼もしくなって...。生き生きとした1年生組の姿には感動すら覚えます。
穂乃果が太陽なら凛は星空という表現は、雨を止ませる二人の方法論の違いに表れています。困難をいかに楽しむか。みんなといれば『あったかい』。
映像中のカップの中に指をつけて熱がる仕草は、後の熱い紅茶を一気飲みする穂乃果との差別化を図るかのようです。
 
 
 
余談の余談。
 
 

白米

グラマザコンを披露してしまった絵里がホームシックを心配するのは笑うところでしょうか。
前のカットとは違う服を着ているメンバーと、同じ服を着ているメンバーとが混在しています。何があったのか、日本を発って何日目なのか、解釈の自由を作り出すかのようです。
 
 

GOHAN-YAを後にして

アニメ2期7話で登場した「GOHAN-YA」は海外にも出店しているようです。
ここでもことりんの並び。
『学校帰りみたいだね
『みんなとこうしていられるのももう僅かなはずなのに、この街は不思議とそれを忘れさせてくれる
悪く言えば「停滞」の空気が漂う台詞です
 
 

「停滞」と逆方向へ進む穂乃果。
劇伴が光ります。
 
 

迷子の穂乃果

たすき掛けしたバッグのストラップを両手でつかむ仕草と若干の幼さを醸す服装がシチュエーションにベストマッチ。不安を煽ります。服装のチョイスには対比する女性シンガーに大人びた雰囲気を持たせる効果もありそうです
たびたび通行人のモブが3Dで描かれますが、このシーンでは人混みのモブを3D、穂乃果のみ作画で描いたカットがありました。存在感が希薄になったはずの穂乃果に、逆に視点が誘導されます
 
 

As Time Goes By

有名ジャズナンバーらしい
「時の経つまま」「時の過ぎゆくままに」と訳すことができますが、邦題は『時が経っても』。
 
 

 

 

地下鉄

マイクを巡るやりとりから、女性シンガーのおっちょこちょいな部分が垣間見えます。

このやりとりの本質的な機能は、視聴者に「あれはマイクが入っているケースなんだ」と強く印象付けることにあるように思えます。重要なモチーフです。

 
 

歩く二人

未来の穂乃果を彷彿とさせる風貌の女性シンガーが語る自身の過去には、思わずμ'sの行く末を重ねてしまいます
このシーンには、場面のニュアンスを主張する代表的な舞台装置・信号機がやたらと出てきます。
 
 

ホテル前

 『何やっていたんですか!!』『どれだけ探したと思っているんですか...
臆病なところもあるけれど、思いやりは人一倍。二人の変わらない関係性。
マイクケースを持たせることで穂乃果の両手を塞いだスタッフの手腕に拍手。
 
 『何のために歌う、か・・・』
 
 
 
 

Angelic Angel

『何のために歌う』。問いかけを反芻する穂乃果を経てライブシーンへ。
紛れもなくこの劇中歌は、「ラブライブのために歌う歌」です。
スクールアイドルの甲子園たるラブライブへμ'sの情熱を綴った歌であり、あるいは、自分達を“いま”へ押し上げてくれたプロジェクトそのものへの想いのようにもとれます。
その振り付けは「軌跡を描く」。映像の背景としてたびたび映るセントラルパークの芝は1stシングルのPVを想起させます。
 
 

機内

目を覚ます穂乃果。つられて起きることり。
夢のような状況は長くは続かない。穂乃果は道に迷ったからこそ、「飛んでいる」ことに自覚的になったのかもしれません。
真姫も目を覚ましている様子。上手側に配置されているにこが起きているかは伺い知ることができません。
ラブライブ!は、「“夢”と“現実”の境界を曖昧にする表現」にあふれています。
 
 

空港

日本において空港で有名人を出待ちする光景はあまり見られません。海外公演の際はμ'sも空港で出迎えられたそうです。
即席サイン会ではぐるぐる回るカメラワーク。『でもどこからが夢?』疑問もぐるぐると回ります。

 

 

 

 

一躍有名人に

街中に貼り出されたるは、 2012年に横浜BLITZで行われた「ラブライブ! μ's First LoveLive!」のキービジュアル。
終わりを描くにはやはり、原点に回帰することが正道であるように思います
 
 

路地裏

 『でもそれって、海外ライブが大成功だったってことだよね!
ラブライブはずっとずーっと続いていくんだね!よかったー!うれしい!
素直で純粋な気持ちです。
 
 

?←HEARTBEAT

run awayは逃走、のほかに急上昇、急騰の意味もあるようです。

テレビ画面の向こうの3人が身に纏う赤・青・緑は、START:DASHの配色です。素朴さや拙さ、精一杯さを醸し出す衣装、完敗からのスタート。最も"スクールアイドルらしさ"が表された一曲ではないでしょうか。
そんな彼女たちも今や画面の中の存在。自らの手で画面を消します。
脚のみを逆光視点で一瞬映すカットは、それが夢やまぼろしでなく現実であることを再認識させてくれます。
 
 

高坂家の居間

ここまで大きくなったからには、辞めづらいよね。という話。本題に入っていきます。

穂むらのモデルである老舗「竹むら」にも、聖地巡礼をする人々によって経済効果がもたらされたようです。
 
 

追われる穂乃果

椅子に縛り付けられたりもしていますが、過剰な演出をコミカルにさらっと、違和感なくできてしまうのはアニメという媒体ならではだと思います。
 
 

部室

『たぶん見ている人にとっては、私たちがスクールアイドルかそうじゃないかってことは、あまり関係ないのよ』
メタいです。見ている人に対して、「スクールアイドルとは」ということについて考えさせます。
 
『やるしかないんやない、ライブ』『μ'sの終わりを伝える、さいごのライブ』
希は本音を代弁させる媒体としてタロットを使うことがなくなりました。信頼の証です。
 
 

理事長室

『今の熱を冷まさないためにも』『続けてほしいとみんな思っている』
更にメタいです。我々が直接的に映画に出てきています。
 
 

中庭

『困ったことになっちゃったね』
 
『あのときの決心を無駄にはできない、わかるでしょ...!?』
わかる。横顔のアップだけで見る人の心を動かすことができるのは、既に過去の描写を持っている作品の特権です。ずるいよ。
葛藤を抱える穂乃果は口を開きません。そして屋上の第一声まで、海未にも台詞がありません。「喋らないということ」をさせる脚本。
 
 

穂乃果の部屋

『難しいなぁ・・・』

マイクケースがたびたび視界に入ってきます。

後続の萌芽と原点の気付き。『楽しい』は、「やりたいからやる」という内から湧いた欲求に応えた結果でした。

ツバサからの電話。

 

 

アライズリムジン

『車を待たせているの。ドライブしましょう』A-RISEはなんでもありです。

『この時間を、この一瞬をずっと続けていたい』『終わってしまうのは寂しいの。だから、私は。

お客さんを楽しませる存在であろうとし続けたA-RISEは、μ'sの対極として描かれています。スクールアイドルの何たるかが浮き彫りにされていきます。

 

 

それぞれの「雨」との対面。

『あーもうわけわかんないよー!!』

川岸に背を向けて叫ぶ穂乃果。

帰国後、自分達のポスターに囲まれ、ファンに囲まれたのは神田川沿いの同じ場所です。逃げ場がありません。

 

 

As Time Goes By

今度はギャラリーがいないようです。一人でも歌う。
 
『あーっ、このマイク、うちにもあります!
同じマイクを使っていることに女性シンガーの「何のために歌う」が一貫したものであることが示されています。
 
 

穂むら前

家に入りたがらない女性シンガー。
やはり前と同じマイクケースを背負っています。二人は「同じものを持っている 」ことになります。
二人の傘は同じデザインの色違い。
 
 

目を閉じて

『いつだって跳べる!あの頃のように!
『私達は、スクールアイドルが好き。
スクールアイドルでなければラブライブ!はありえません。
 
ここでは本来跳躍と1セットである着地は描かれず、これからのシーンこそが物語の着地点になります。
 
 

『見つかったよ、答え
自己との対話から見つけた答え。上手側で存在感を放つマイクケース。もしかしたら、最初からそこにあったのかもしれません。
目を覚ますところから始まるこのシーンは、神田明神へ参拝する描写を含めて女性シンガーとの二度目の邂逅が夢であった可能性を示唆しています。
しかし結局のところ、いろいろな解釈ができるように作られているのは間違いありません。
 
 

最高に楽しかったから

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原点に戻る

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(1st Single 僕らのLIVE 君とのLIFE PVより)

 

 

屋上

『ずいぶん遅いですね
 
『全員異議なし
こんどは海未も含め満場一致。“全員賛成”とは言わない。
『まぁ、私はどっちでもよかったんだけど〜
膝小僧に絆創膏をこしらえたにこ。彼女のアイドルへの想いは、スクールアイドルに留まりません。
 
 

最高に楽しいライブとは

『ライブをするんだよ!
スクールアイドルの素晴らしさを伝えるライブ。
好きなもののために何かをするというのは、とても楽しいことだと思います。
 
 
 
 

穂乃果とツバサ

『みんなでひとつの歌を歌いたい』
この映画のゴール地点がようやく見えてきます。
熱い紅茶を一気飲みして駆け出す穂乃果。
 

 

部室

『会いに行けばいいんだよ!』
『真姫ちゃん!電車賃、貸して!』『なるほど!』
「μ's Fan Meeting Tour 2015 〜あなたの街でラブライブ!〜」を模しています。
北は北海道、南は福岡の全国10会場で劇場版公開と並行して行われたこのイベントは、二次元と三次元の融合を果たしたラブライブ!だからこそ実現したものです。
 
 

Future style

『行こう!みんなが待ってる!』

さわやかで疾走感のある前奏部分の映像は、走る穂乃果の足元。

希望に満ちた未来を予感する歌詞は、劇中歌として着地点の明確化を果たしています。

のびのびとした歌唱・振り付け、そして制服を着て快晴のもと歌い踊る三人。迷っていた穂乃果はもういません。

パンアップした空には9羽の白い鳥。

 

 

会いに行こう

ことにこぱな。

『ちょっとお話、いいですかぁ?』

アニメ1期の出来事を通して自分を持てるようになり、自信をつけたことりは『大胆に』行動できるほど成長しました。

 

ほのえりまき。

『ステージに立ってほしかったら勝負よ!』

ところどころ笑いどころが用意されているのはよかったです。

 

のぞうみりん。

『ワターシはスクールアイドルのシシャ。ソナタ達とライブがシタイのじゃ』

スペシャルステージ上映では盛り上がりどころみたいです。

 

隅田川、原宿、井の頭と、実は秋葉原からはかなり近所ばかりです。

 

 

音ノ木坂に集まるスクールアイドル

『お互い強引な相棒を持つと大変ね』

A-RISEにも物語があることを想像させてくれます。

 

『全国から集まった言葉だ』

『こんなにあるのですか』

『みんなの想いがこもってる。やるぞ』

電撃G'sマガジン連載「ラブライブ!みんなで作るμ'sの歌」コラボシングル「ミはμ'sicのミ」の意向を汲んでいます。

ラブライブ!の5th Anniversary Projectは、劇場版・ファンミーティングツアー・コラボシングルの三つの柱から構成されており、それらのメディアミックス要素を統合させる形になっています。

 

 

前日

会場設営や人集めなどをしている様子。

「スクールアイドル」の「プロ」との相違点、手作り感の拡大表現であると思います。『参加』という言葉を使っているのも印象的で、みんなで作っていくということを再認識させます

 

『私達まだスクールアイドルじゃないけど、参加しちゃっていいのー?』

『だいじょうぶ!』

スクールアイドルをするために資格は必要なく、それをスクールアイドル達自身が肯定する。解ります。

しかし良くなかったのは、この台詞がイナバ物置のCMを連想させてしまうことです。

作品への没入を妨げる要素として、この台詞選びは失敗しているのではないかと思います。

 

 

解散宣言

『A-RISE μ'sについていくぞー!』

モブの声を受けて、穂乃果の解散宣言へ。

各々が持つμ'sへの気持ちが表情に表れています。

 

 

 

 

晴れの日の朝

スクールアイドルを始めた順に、μ'sのメンバーが登場します。

ただ一人を除いて。

『だれも遅刻しなかったみたいやね』

『まだわからないじゃない』

『いいえ、きっと誰よりも先に待っているはずよ』

 

『遅い!』

 

二年間を独り過ごしてきたにこ。

希と絵里の台詞も、にこと同じ3年生の二人だからからこそ言えるものです。

 

 

赤い花びら

「→」に示される上昇、始まりの歌であるススメ→トゥモロウ。

「円を描く」終わりと始まりの輪廻の歌、Happy maker!。

その両曲で髪飾りとして使われた花が散っていくさまの示唆です。

 

この映画のテーマは「μ'sという存在が残すもの」です。

(映画パンフレット スタッフインタビューより 京極尚彦監督 談)

 

咲いては散ってく花は同時に、種を残します。

この映画はまさに、花の散りゆくさまと種まきを描いた物語です。

上手側から下手側へ、下降の方向へと舞う穂乃果。

その滅びゆく姿は、本当に美しい・・・。

 

 

集結

SUNNY DAY SONGの衣装デザインは「僕らのLIVE 君とのLIFE」のものが意識されていますが、加えてトランプのスートが耳飾り・ネクタイ・ニーソックスなどあちこちにあしらわれています。

意味するところは、「みんなで一組」。

『我々はひとつ!』

『私たちは、スクールアイドル!』

 

 

SUNNY DAY SONG

『伝えよう!スクールアイドルの素晴らしさを!』

SUNNY DAY SONGはμ'sのみならず、スクールアイドルのための曲です。

「晴れの日の歌」。

輝きを追うスクールアイドルに相応しいです。生き生きと弾けるように踊る彼女たちが、あまりにも眩しい。

「晴れ」は「晴れ舞台」などおめでたいときにも使われる言葉で、めでたいは「芽出度い」とも表記できます。ラブライブの発展とスクールアイドルの芽吹きを願い、祝福する歌です

間奏では穂乃果がメンバー全員とハイタッチ。脚の振りによるウェーブから穂乃果のソロに繋ぎます。今までの歩みを繋ぎ渡す。

おわりには9片9色の花びらが画面を横切ります。

 

 

記念撮影

μ'sの面々のみがL字サインを作らない理由。

 5th Anniversary Projectでの電撃G'sマガジン連載コラボシングル「ミはμ’sicのミ」製作において、読者参加で決定された要素は歌詞だけではありません。歌詞の他にも衣装・決めポーズ・グッズが読者投票により決定されました。

ここで材料とするのは決めポーズについてです。

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(『ラブライブ!』みんなで作るμ’sの歌 特設サイト より)

読者の投票で決定された「両手で L字サイン」は、曲のサビ部分の振り付けに採用されました。

「みんな」が決めた事柄をμ'sが実行しない、という表現。

「みんな」によって支えられてきたμ'sを、「みんな」の意志に反して「自分達」で終わらせる、という宣言ではないでしょうか。

 

 

約二年後

3年生を示す緑のリボンを付けた雪穂と亜里沙

『大丈夫、まかせて』

『ホントかなぁ~』

二人の会話からは、ホテル到着時の絵里の台詞『まかせて』が想起されます。そして、それがあまり信用ならないことも。数年も一緒にいればわかるのでしょう。

真姫の作曲ノートも受け継がれているようです。

 

『そして、μ'sのさいごのライブは』

 

 

僕たちはひとつの光

点呼時、「10」のための間が作られています。みんなで叶える物語。

『μ's ミュージックスタート!』

 

ステージは蓮の花をモチーフとしています。

蓮はきれいな水で育つと小さな花にしかならず、大きな花を咲かせるには汚れた泥水が必要だそうです。困難を乗り越えてこそ、というところから仏教などでは神聖の象徴とされています。

あまりに幻想的な空間で行われているラストライブは、場所や日、観客の有無すらも把握できない描かれ方をしています。

会場は死後の世界とまで言い出す人が現れるほどでしたが、「一蓮托生」は仏教由来で本来は「死後、極楽浄土で同じ蓮の花の上に生まれ変わろう」といった言葉のようですので、一度はそういった方向で見てみるのも面白いかもしれません。

 

歌詞にはメンバーの名前が。

 

エンドロールには練習着。

落ちてくる羽。二期のエンディングとは違い、掴む者はいません。

 

 

 

 

おそらく、μ'sのワンマンライブは2016年の6thライブで最後となります。

全日程『参加』します。