Aqoursが1stLIVEで用いた文法
ラブライブ!サンシャイン!! Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~に参加したレポートおよび感想考察です。私的解釈を偉そうに書きます。
ラブライブ!サンシャイン!!は、2015年2月26日に雑誌『電撃G's magazine』上で開始された読者参加企画を皮切りに、2016年7月から9月までテレビアニメ全13話が放送された作品です。
この度のライブは2017年2月25日、26日の二日間にわたって横浜アリーナにて開催され、ライブビューイング映像は日本の他にも海外10か国(韓国・台湾・香港・シンガポール・タイ・オーストラリア・マレーシア・フィリピン・中国・アメリカ)で上映されました(全国106会場、海外31会場)。
私は一日目は横浜アリーナ・アリーナ席Eブロックの座席から、二日目はライブビューイングにて参加しました。
セットリスト
01.青空 Jumping Heart/Aqours
02.恋になりたい AQUARIUM/Aqours
– MC1 –
03.ハミングフレンド/Aqours(二日目)
– 幕間アニメ1 –
04.決めたよ Hand in Hand/高海千歌(CV.伊波杏樹)、桜内梨子(CV.逢田梨香子)、渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)
05.ダイスキだったらダイジョウブ!/高海千歌(CV.伊波杏樹)、桜内梨子(CV.逢田梨香子)、渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)
– MC2 –
06.夢で夜空を照らしたい/高海千歌(CV.伊波杏樹)、桜内梨子(CV.逢田梨香子)、渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)、津島善子(CV.小林愛香)、国木田花丸(CV.高槻かなこ)、黒澤ルビィ(CV.降幡 愛)
– 幕間アニメ2 –
07.元気全開 DAY! DAY! DAY!/CYaRon!(高海千歌(CV.伊波杏樹)、渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)、黒澤ルビィ(CV.降幡 愛))
― CYaRon! MC ―
08.夜空はなんでも知ってるの?/CYaRon!(高海千歌(CV.伊波杏樹)、渡辺 曜(CV.斉藤朱夏)、黒澤ルビィ(CV.降幡 愛))
09.トリコリコ PLEASE!! /AZALEA(松浦果南(CV.諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗)、国木田花丸(CV.高槻かなこ))
― AZALEA MC ―
10.ときめき分類学/AZALEA(松浦果南(CV.諏訪ななか)、黒澤ダイヤ(CV.小宮有紗)、国木田花丸(CV.高槻かなこ))
11.Strawberry Trapper/Guilty Kiss(桜内梨子(CV.逢田梨香子)、津島善子(CV.小林愛香)、小原鞠莉(CV.鈴木愛奈))
― Guilty Kiss MC ―
12.Guilty Night, Guilty Kiss!/Guilty Kiss(桜内梨子(CV.逢田梨香子)、津島善子(CV.小林愛香)、小原鞠莉(CV.鈴木愛奈))
― アニメ本編ダイジェスト1 ―
― MC3 ―
15.届かない星だとしても/Aqours(一日目)
15.待ってて愛のうた/Aqours(二日目)
― アニメ本編ダイジェスト2 ―
― 寸劇パート ―
― MC4 ―
17.君のこころは輝いてるかい?/Aqours
― アンコールアニメ ―
EN1.Pops heart で踊るんだもん!/Aqours
EN2.ユメ語るよりユメ歌おう/Aqours
― MC5 ―
EN3.Step! ZERO to ONE/Aqours
劇中歌に合わせてアニメ本編ダイジェストを挟むことで、物語が進行するセットリストになっていました。
以下、内容について挙げ始めるとキリがないので特に触れたい部分だけ。
06.夢で夜空を照らしたい
アニメ劇中映像のスカイランタンを模して、客席は橙の明かりを灯していました。
サビの入りの振り付けがワイパー風であることも相まって、1stライブとは思えないほど調和のある光景でした。
またこの曲に限った話ではありませんが、今回会場はセンターステージの床面がモニターになっており、床面に映像効果を展開する演出はどれも美しいものでした。
13.未熟DREAMER
アニメ本編ダイジェスト1、第9話の映像からそのまま繋がる形で披露。
「未熟DREAMER」はアニメ劇中歌の中でも特に劇中要素の強い(歌詞に普遍性を見出しにくい)楽曲であるため、本編ダイジェストの挿入はとても効果的に感じました。
またそれだけでなく、Aqoursのキャスト9人がAqoursの9人を追いかけるために必要な儀式のようにも見えました。
ステージ演出面では、アニメ劇中映像のナイアガラ花火が火薬によって再現されました。
上記2曲はアニメ本編において、彼女たちの出発地点として地元性に主眼が置かれています。
幕間アニメ1および2にて両者とも『沼津』に終着した意味はここにあるのではないかと思います。
14.想いよひとつになれ
桜内梨子役・逢田梨香子さんのピアノ伴奏によって、今回のライブで最も「化けた」曲。
二日目はさらにすさまじいドラマが待っていました。
あまりの出来事に既に多くの人がレポートを記事にしておりますので、中でも特に素晴らしい文章だと思ったゆふさん(@winter2y)の記事をご紹介させていただきます。
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
— ゆふ (@winter2y) 2017年2月27日
かいた
Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~ 1日目 - 遊泳禁止https://t.co/tAR3Rw7zsK
はてなブログに投稿しました #はてなブログ
— ゆふ (@winter2y) 2017年2月28日
Aqours First LoveLive! ~Step! ZERO to ONE~ 2日目 - 遊泳禁止https://t.co/j3lx6lkFi5
今回のライブで特に泣かされたのは、輝きを目指して努力や成長をするキャストの方々の姿です。
ピアノにゼロから挑戦した逢田さんに限らず、9人のライブパフォーマンスは全編を通して疲れを見せないもので、かつ踊りながらの歌唱には驚くほどの安定感があり、9人全員に並々ならぬ努力があったことが容易く見て取れました。
この曲が結果的に伝説の1ページとなったことも、奇跡でもなんでもなく、彼女たちの努力があったからなのだなと思います。
寸劇パート
アニメ13話寸劇パートの再現は「ライブでやるためにあったのか」と思ってしまうほどの衝撃でした。
圧倒的なライブ感と、誰か一人でも一言でも噛んだら台無しの張りつめた緊張感、自分がアニメ13話の会場の一人になったかのようでした。
これが行われたことにより、キャスト9人のみならず観客を含めて「劇中の体験」ができたように思えます。
16.MIRAI TICKET/Aqours
寸劇パートを経て、そのまま劇中通りの流れで「10」の点呼から「MIRAI TICKET」へ。
アニメ本編では、青染めによってAqoursの志が会場に伝播したことが示されます。
ならばこれを再現する我々も、そうならざるを得ないでしょう。
EN3.Step! ZERO to ONE/Aqours
このライブのタイトルになっている楽曲。この曲をテーマに据えた理由が最も如実に表れていたのは、センターモニターに歌詞が表示されていたことです。
一緒に歌うこと、歌を共有することは、同じ志を持つことで、特別なことです。
この曲の前のMC5では、キャストの各々から、このファーストライブを通じて初めての経験や挑戦が数多くあったことが語られています。
それらを「寸劇」や「MIRAI TICKET」による”追体験”を通して受け手に還元すること。そしてAqoursの9人がそうであったように、ゼロからイチへのステップの後押しをすることで、Aqoursのファーストライブは完了をみました。
”還元”はアンコールアニメでの点呼にも象徴されていました。数字ではなく隣の人の名前を呼び、千歌は私たちに呼びかけることで、「Step! Zero To ONE」を共有すること、それによって私たちを勇気づけることに繋がっていたように感じます。
Aqoursのファーストライブは、アニメと現実の次元を繋ぎ、アニメを活かした、非常にメッセージ性のある作品でした。
僕の人生は、今日も太陽に照らされています。